手話言語論T

授業コード 受講区分 学科 授業期間 履修年次 単位 担当者
116601   日本文学科 通年 2・3 4 桂 千草

授業の主題(テーマ)
手話言語学の基礎

授業の目標(講義概要)
手話は聴覚障害者のコミュニケーションの手段です。手を中心に顔の表情や体全体を使って表現する視覚的な言葉です。社会生活上の聴覚障害の特性や聴覚障害の暮らしとコミュニケーション問題などの理解と認識を深め、手話の言語的特徴を学び楽しく日常会話ができることをめざします。

授業計画
聴覚障害・手話の基礎知識「聞こえないってどんなこと?手話とは?」
聴覚障害者とコミュニケーション「聞こえない人のコミュニケーション手段はなに?」
聴覚障害者の実態「聞こえない人は何人いるの?どんなことで困るの?」
耳の仕組みと言葉の発達「私たちは言葉をどんな方法で覚えるの?」
ろう教育について「聞こえないと言葉は…」
障害者福祉の概要と施策
日本の手話の歴史「ろう教育の中で生まれ広がり現在は…」
日本の手話の特徴「地域性・個人性」
聴覚障害者の活動「聞こえない人の要望はどんなこと?」
盲ろう者のコミュニケーション手段「見えなくて聞こえない人はどんな方法で話すの?」
日本の手話通訳制度のあゆみ「どんなことがきっかけで手話通訳が必要だとなったの?」
手話の基本文法「具体的表現」形・動作・状況に応じた表現
       「置き換え表現」意味に合った表現
       「表情の強弱・速度の工夫」
       「格の決定」2人での位置関係・3人での位置関係・指差し・上体移動
       「空間活用」前後・左右・上下
       「代理的活用」指を使い単語・文の代理的表現
       「同時性」両手や視線を使い複数の事柄を同時に表現
       「繰り返し表現」で複数・強調・継続の意味に
手話実技   「挨拶」
       「自己紹介」名前・家族・趣味・年齢・誕生日・住所・指文字
       「日常会話」
前期課題「手話で自己紹介をしましょう」
        後期課題「手話で語りましょう」

評価方法
出席態度を重視し、手話表現の発表と手話及び聴覚障害についてのレポートなどを総合的に評価します。

テキスト
編・著者名:米川 明彦 書名:手話ということば ―もう一つの日本の言語 出版社:PHP研究所 価格:660円(税別)

備考
音声なしで手話や指文字などで出席を取ります。授業中はしっかり見て積極的に参加しましょう。